見たものを記録するブログになりつつある

海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン
 大場さんのかっこよさで全部もってくかと思いきや、ゴーカイジャーもかっこよかったですな。

『未来ロボ ダルタニアス
 すっげぇ面白かった。70年代ロボットアニメの中でもシリアス路線の話が多い長浜ロマンロボシリーズの中で、壊滅しかけた地球という一番エグい展開。敵の作戦もペットを改造したり、毒を盛った食料を送りつけたりと酷い作戦が多くて面白かった。
 長浜ロマンロボシリーズではメカデザインはボルテス、キャラはダイモスが好きだったけど、物語自体で言うとダルタニアスが一番見ごたえがありましたね。

電人ザボーガー
 板尾創路主演の映画のほう。まさかこんな金のかかったコントをやるとは、監督が井口昇って時点で気がつくべきだった。
 いや、褒めてますよ、すごいです。最近だと東映特撮なんかに顕著ですが、過去作のリメイクだとか時を超えた続編だとかっていうと現代的な大人でも満足のシリアス展開にしたがるのが、よくあるパターン。どんなバカバカしい原作も設定だけ踏襲して当時の空気をなかったことにする、なんてのはよくある。
 だけどこのザボーガーは、当時の子供向け番組の、今見るとドン引きするようなバカバカしいノリを大切にしている。怪人だとか敵幹部とかをほとんど同じデザインのまま再利用して、それが茶化しも入ってギャグに仕上げてる。「現代風にかっこよくアレンジ」っていうようなありげなリメイクとは目線を向けた先が全然違うってことですね。
 正直ね、映像作品としてはクッソつまんなかったですよ。特に若い役者の演技がいちいち、「ほらここ笑うとこだよ!」って感じに映って辛い。絶対人気出ないのもわかるし、劇場で見た人が怒り出すのもわかる。だけど、こういうばかばかしい作品嫌えないのよね。

 それにしてもゴウオンレッドと風のシズカの濡れ場(※但しコズミック・ホラ話的)が見られるとは、喜んでいいのかどうか。

時をかける少女
 古いほう。概ね原作準拠なん・です・が。原作の文量が二時間映画ほどのものではないので、昨今のテンポのいいエンタメ作品に慣れた身としてゃ、見てて展開の遅さがちょっと辛かった。
 原作読んでたから物語についてはなにも目新しいことなかったかな。

『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ
 原作完結するらしいのでアニメを見返していた。まどかちゃんこんなに可愛かったっけ……

スマイルプリキュア
 米村正二脚本が根本的に合わないのかも知れない。荒唐無稽な超展開は好きなんだけど、シリアスのほうがね……
 次週からのドキプリに期待。

破邪大星ダンガイオー
 一話目だけ。サイキック斬がまんま宇宙刑事のレーザーブレード曲だったと思ったらウィキペでも言及されとった。
 最近見たロボOVAの中ではかなり面白かったほうだな。テレビシリーズ化されるのもうなずける。続きもはやいとこ見よう。

幻夢戦記レダ
 栗本薫じゃないほう。
 当時はすっげぇ人気だったらしいけど、うーん、あんまし、うーん。
 女の子は可愛かったです。(小並感)

『戦え!イクサー1』
 クトゥルフものロボットアニメって時点で何かを彷彿とさせるが、実はクトゥルフ神話あんまし関係ない。
 レモンピープル連載ということで、やはりというかゼオライマーに近い。両親人外化展開とか、結構いろんな作品で見るが、キッツイわぁ。
 しかしメカがイマイチかっこよくないのがなぁ……

図書館戦争 革命のつばさ』
 映画。プロットしっかりしてるだけにエンタメとして面白かったです、が、この作品はやっぱり全然好きじゃないな。
 申し訳ねーですけどね、「作家なのにメディア良化法について真剣に考えてこなかった」って恥じるシーンがあるんですが、ああいうの大嫌いなんですよ。どんな政治的問題も自分が直面する可能性がある以上、センシティブにならなくてはならない、っていう一種の啓蒙なんですが、要するに自分たちの都合が良いことが通らなければ、立場の近い人間に責任の再分配を要求する以上の意味はないでしょう。人間が一生に避けるリソースは決まってるんだ。プロテストは、そういうことができる余力があったりする人間が行えばいい。国民が直面するよりずっと前に危機感を覚えて考えていかなくちゃいけない状態ってのが狂っていて、直面してからでも間に合うようにできているべきなんです、民主主義ってのは。(現実的にそれがままならないのはわかってはいるが、かといって「政治に感心を持たない権利」をないがしろにしていいはずがない)
 直面してから反省するなんてのはよく考えるまでもなく恥でもなんでもないことで、しかしそれを恥じてしまうのが人間というもの。それはわかってる。だけどそこで着地して満足してるってのは、「うんこが臭い」程度のことを言いたかったのか、と見ていて笑いそうになった。
 ラストシーンで作家先生が、多分今回の体験についてを(どの程度フィクションを含有させたかはわからないが)書いたんだろう小説が出版されてるところには爆笑した。お前の言う「問題について考える」ってのはその程度かと。結局直面した問題しか見てないでなにかあるごとに脊髄反射するだけのパブロフの犬みたいなものだろう。

 テーマらしいメタ的な視線を物語のエンジンとして盛り込むけど、作中ではたいして触れないでごくごくあたりまえ視線や情報量のない説教をクライマックスに持ってくるだけのエンタメってのがあるってのは理解してるますし、この作品は普通に面白かったです。ええ。だけど、個人的な見解を言うとそういうのは騙されたような気がして好きじゃないのよね、筋がどんなに面白かったとしても。
 ちょっと前に話題になった『僕の妹は漢字が読める』なんかに顕著だったけどね。(あのラノベ、一巻はこんなもんかと思ったけど二巻以降が完全にラブコメになったのは参った)