メカと美少女はジャスティス

 そういや攻殻の新作が決まったみたいですね。SACをツベの公式チャンネルで配信してるので見たいが、公開期間が20日までだから一日一話見ても間に合わないやん。

宇宙家族カールビンソン
 ギャグが主軸かと思いきや、終盤では容赦なく泣かせにかかってくる。お涙頂戴的な物語はそんなに好きではないが、不意打ちだった。てかあさりよしとお作品ってよく考えたら割合そういう話あったよね。

ガルフォース
 とりあえず宇宙章だけ。なんというか展開がところどころ無理のある感じがして今みると辛いものがあるな。そこを抜きにしたら面白かったけれど、戦闘シーンのかっこよさと設定の良さで見れた感じ。
 設定がマクロスやナディアと同じような具合だったけれど、当時ああいうのが流行ってたんだろうか。

バブルガムクライシス
 SF必殺仕事人。とりあえず二話まで視聴。
 中学時代仕事人にハマってたのもあって復讐代行業はたまらんですな。一話の段階ではエージェントというかスパイものかと思ったけれど、人情ものでした。続きもはやいとこ借りてこよう。

アイドル防衛隊ハミングバード
 無責任艦長シリーズでお馴染み(っつーか俺はそれしか読んだことない)の吉岡平先生原作作品。
 民営化された自衛隊って、今で言うPMCみたいなものか。バカバカしい設定のくせに戦闘機の描写がやけに凝っていて(といっても空戦の映像は『エリア88』のOVAにはかなわんが)さらにキャラが可愛いのでみょうちきりんな設定もすべてが許される。(というか美少女とメカを前面に押し出してるわけで、その時点で八十年代〜九十年代初期のOVAの系譜としてはトゥルー)
 そういえばマクロス7にジャミング・バードっていたよな。

『Goshogun in 時の異邦人』
 すんげ面白かった。ゴーショーグンはスパロボでしか知らないんだけど、ドクーガの幹部たちともみんな仲良くなってるのね。特にゴーショーグンチームは描かれていないけどドクーガの三人は出世してる模様。

 六人の連帯が、中途半端に物語を知っているからかものすごく強く現れてきて気持ちがいい。特に幼年期のレミーのシーンで、いつか出会うかも知れない影たちとの対話のシーンで、ドクーガの三人らしき影がいたのは、敵として出会い友人となった経歴を知ってるとめちゃくちゃ感動的。

 物語はレミーの幼年期、青年期、老年期の三つの時間軸をバラバラに配置するっていう手法をとってるんだけど、(最近ではバッカーノのアニメなんかでも見られた方法ですね)、生きるのを諦めかけた時期・生きるために立ち向かう時期・今まさに死を待とうとしている時期という三つの対比構造で、幼年期を青年期が回収し、老年期のラストを際立たせるために青年期が機能するという具合。
 老年期なんて切り取ったらひどいもんですよ。同窓会行こうと思ったら事故って死にかけて、それがもとでみんなが集まってきて死んだと思ったら蘇生するって。だけど主軸にあたる青年期の物語が非常に巧妙に配置されるので、ご都合主義の奇跡とも言えるラストシーンがそれまでの布石を次々に連絡していく。

 全体的な構造については俺が今更言うまでもないくらい超絶技巧なんですが、首藤剛志らしい洒脱な会話も妙味。名セリフのオンパレードですわ。特にブンちゃんのセリフが全編通して冴え渡っていた。「ブンどったのではない」とか、クライマックス直前の自分の死の宣告は昨日のはずだった、というセリフとかね。おもしろナルシスト野郎っぽさがまったく出てこなくて若干さみしいところもあるけれど、まあ、シリアス作品なので「美しい」「美しくない」連呼されてもしょうがないからね。それだけにラストの「レミー島田、やはりあなたは美しい」のセリフが際立ったし。

 ホント神作品でした。ゴーショーグンわからない人でも見れると思う。ってかテレビシリーズ未見なので見たくなったわ。

ペリカンロード』
 色っぽいお姉さんと一つ屋根の下……いいなぁ……かな子さんの彼氏、ただのダメ男じゃねぇかよ、くそっ。
 それにしても飲酒運転でタンデムとか、今だったら絶対書けないシーンだな。

『妖魔』
 伝奇時代劇。上の巻の失踪した友人を追ってたどり着いた村で、村人を食物にする悪い妖怪を追い詰めるんだけど実は自殺志願者の記憶を消して集め、好きに暮らさせる、いわば人間牧場みたいなものだったっていう真相がよかった。妖怪倒すとみんな自殺するほど追い詰められてた記憶取り戻してバッドエナジーが充満しちゃうっていうね。ひっでぇ話だ。
 原作が文庫一冊で手頃みたいなのでマストバイリストに追加。