5月25日(金)
1.
更新あいちゃったね。しょうがないね。
2.
『天下繚乱ギャラクシー』素晴らしいリプレイだった。ジャイブの文庫は紙が厚いから見た目ほどページ数はなくて、どんなもんかなーと思ったけれど、収録内容が一話だけでセッションの内容が250ページ弱。一回戦にしては結構な密度なんじゃないかしら。長いだけでなく内容も濃かった。
ほぼモブ扱いとはいえ名前のあるボス敵8人と、大ボス・ラスボスという戦闘の多さもさることながら、きちんと描くべきところ描いているしゲームとしても面白い。この内容で一本映画作れるんじゃないかってレベル。
内容は、スペース・コブラとスター・ウォーズと山田風太郎の忍法帖シリーズと……とにかくその辺のを色々ごたまぜにしたような感じ。特に井上純弌演じる銀河卍丸がコブラを三船敏郎が演ったみたいな感覚。他のキャラも(特に京兵衛が好き)魅力的なのですが、この群を抜いたヒーロー性に完全に持ってかれてる。
田中天のGMさばきも絶妙で、コズミック級の馬鹿話を綿密な伏線で織りなしている。やはり敵キャラが凄くいい味を出していて、それでいてPCキャラを食わないというのがいい。PCが濃すぎるからってのもあるのだけれど。
シナリオだってかなりよくできてらっしゃる。出オチのキャラものかな、と思って読んだらバッサリやられるクオリティ。特に話が一本道じゃないことはゲームってこうあるべきだねというのを再認識させられるし、黒幕の登場のさせ方もかなり心憎い。またPCの力量を把握しきった采配や、演出的なものを考えつつそれをデータに反映させる手腕はタングがローリング。黒幕戦前、パーティ全回復とかで落ちつけるかと思ってたけどいい意味で裏切られた。
マリアの遺体を探すところは熱ったなぁ。あれこそスペオペという具合で、ここの展開はコブラの影響があるのかな。
TRPGのリプレイ読むといつも思うんだけど、なんでこの人らこんなにウィットに富んでるんでしょう。(当然、上手い人がリプレイ収録に呼ばれること、実際のセッションよりリプレイだと淀みない形で構成されているからというのはあるのだろうけれど)かっこいい台詞や演出を吐くだけなら、準備しとけばなんとかなるんだけど、話の流れを敏感に察知して台詞を構成するって離れ業じみてて。
前述の田中天のGMさばきも含め、いいリプレイは読んでて面白いんだけど、勉強にはなるけど真似できねぇよなぁ、と遠い目をしながら思う。
んでTRPG繋がりで、『レッドドラゴン』第一夜を読了したこともここに報告。
いやぁ、めっちゃ面白くて一気に読んでしまった! 虚淵先生と奈須先生のRPが冴えわたりすぎてて。内容はドラゴン退治っていう正統派のファンタジーで、世界観が作りこまれておりかなり上質。さらに流石一線級の作家が集っただけあってキャラ設定も充実していて、設定厨的に読む前からドキワクだったのですが、狂言回しとしてパーティを取りまとめるムードメイカーのスアローに、トリックスターとしてスタンドプレーしている婁という明暗の対比が非常に上手い。それでいてあまり主張しなさげなエィハと忌ブキの見せ場もちゃんと作るGM。
特に婁が切嗣にしか見えん。やはり虚淵センセはああいうキャラを作るのが真骨頂なのだろうな。あともっと奈須先生は中二病キャラでくるのかと思ったけれど印象が聡くない衛宮士郎って具合だった。士郎と切嗣のかけあいと想ってみてると『Fate』シリーズを知っている身としてはとても楽しい。
成田先生がラスト登場するとのことでどういう風に出るのかなーと思ってたらまさかあんなかたちとは。出てくるって知ってても意外だった。次回を早く読ませてくれ。読ませてくれ。(大事なことじゃないけど言いたいから二回言いました)
3.
近所のブックオフで、DSのピクロスが500円だったので買ってみた。スーパーピクロスは昔結構遊んで、未だにちょこちょこやったりしてるのだけれども、やはり面白い。なによりアニメとか見ながらだらだらやれるのがいい。
ただ、インターフェースがちょっと不満かな。タッチペンの操作ミスが多くなるのはこっちのせいだからしょうがないんだけど、ブロック一個ずつ削ろうと思うと画面が勝手に動いてそれでミスを誘う。画面移動が凄いやりづらい。十字キーと組み合わせてできるんだけど、あれ「5×5」のセルごとに視点固定したほうがいいと思うんだよなぁ。
つっても説明書読まないで言ってるので、ひょっとしたらそういう機能があるのかもしれない。読んでみて、それができないようだったら、しょうがないから慣れるまでやることになる。
4.
観たもの。
『ヨルムンガンド』7話
結局面白かった。しかしやっぱ展開はやい気がすんだよなぁ。戦闘よりもっとバックボーンのほうに時間を割いてほしいというか。
『リコーダーとランドセル』21話
ああ、ここでバラしちゃうんだ。
『ZETMAN』8話
光牙がうざ可愛い。
このアニメ、物語の面白さっていうよりキャラクタの魅力でいってる感じがする。コレジャナイ感というか、前も書いたけど「次は面白くなりそうだー」ってのと「うん、少し面白いなー」ってのでずっときてるというか。伏線の貼り方が凄い上手いのにいつまで経ってもまともに回収される気配がないあたりが浦沢作品に近い。
『這いよれ!ニャル子さん』7話
相変わらずニャル子が可愛いが、真尋という男は本当に救いようがないな。なんというかラブコメでよくあるすれ違い的なことに近いのだが、ハッキリ「嫌い」と言ってしまうまではまだよくても、一緒にいることにうんざりしている相手に「嫌い」と告げただけで悪者扱いされる・雑な説教で主人公が反省する、という流れは理不尽を通り越して、まさかそういう笑いのとりかたをしにきているとは、と感心する。そういうネタでぼくは笑えないが。
ただ実際的にはああいうDV男がニャル子さんみたいな一途な子とくっつくというのは案外よくある話だよなぁ、とも思う。本当にニャル子が可愛いだけで物語を追うのが辛い。
『ゆるめいつ 3でぃ』8話
ゆるめちゃんキャワワ。
『あらしのよるに』8話
ふとどこかで眼にしたんだけど(といっても裏取りはしていない)原作だとメイって男の子らしいですね。となるとこの作品の見方が随分変わってくる。一応作中でメイはちゃんと女性と明言されているんだけど、脳内補完で女性声の男キャラと見ることもできなくはないわけで、そういう風に見てみると色々腑に落ちる。
しかしこれメイを女性キャラにしたのはいいんだけど恋愛絡ませると、現状ではほんと改悪だよなぁ。食う者と食われる者っていう、SFなんかじゃたまにみかける結構スリリングな設定をほのぼの動物ものというのに落とし込んだところが評価の軸だとすると、恋愛を絡めるとそれがブレてくる。とはいえまだ完結していないので、7話の恋愛要素を伏線にして終盤の展開を大きくかえてくる可能性も考えられる。まだ萌芽でしかない恋愛感情が、友情から遷移していくとかね。
展開が同じなら総集編みたいな感覚で見ようかなと思っていた映画版、見てみようか迷う。
『黒魔女さんが通る!!』7話
チョコがみんなの目の前で魔法使ったのはかなりビビったけど、なぁーんだ、記憶消去の魔法持ってるのかギュービッドさん。
この作品、短くて話の内容的にやってることはかなりスタンダードなのになんでこんなに面白いのかと思ったけど、とんちの強さってのがかなりデカいんじゃないかなーというところに思い至った。物語の構造的にはかなりシンプルで、
1・魔法を習う→事件が起きる→習った魔法で解決
2.不思議なことが起きる→それは事件だった→解決
っていう二種類の展開が多くて、結局とんちの秀逸さに帰結するよなあって。設定の面白さみたいなのはむしろ薄味で、子供向けだからあんまりエキセントリックだったり複雑だったりってのは避けてるのかなと思うんだけど、ではどうやって力強さを出すかと言うとやはり伏線の回収の鮮やかさというか、その解法を思いつくまでの下積みがきちんとしているというか。
って、作劇において当然っちゃ当然のことなのだけれども。やっぱこういうとこおさえてる作品は強いよね、って。
黒魔女の世界観でTRPGとかあったらいいんだけどなぁ。
『鍵のかかった部屋』6話
今回もかなり特殊な密室。心理トリックってキマると鮮やかだけど、下手に手をだすと茶番になる分野。心理トリックでかなりパワープレイしてたのが京極夏彦の『姑獲鳥の夏』なんだけれども、屁理屈を博覧強記な情報量と幻想小説的な異空間でゴリ推しして描いた作品(だから映画はコケたんだけど)。面白くするにはそれなりの手順というものが必要で、『姑獲鳥の夏』では筆致きで読者をうまく欺いたというのが勝算だったと思うんだけど、今回の『鍵のかかった部屋』でも同様の仕掛けがあった。というのは心理トリックってのはたいがいが閃きで解決するものであって、だから今回は密室の推理なんてほとんどしていない。ではなにに焦点を絞っていたかというと、動機と、あと芹沢さんのジレンマ。この二つを上手くエンジンとして起動させていた。
『めだかボックス』8話
もがなちゃんの出番を! もあ! もあ!
バトル展開になるらしい、という話を聞いたのだけれども、めだかちゃん最強すぎる中でどう転ばせるのかが凄い楽しみです。
『LUPIN the Third 峰不二子という女』8話
ルパンと次元のタッグが見れたのはかなり興奮。次回から不二子の謎に焦点を当ててくのかな。
このアニメはかなり原作を踏襲していて、乾燥したキャラクタ性の中にユーモアをブチ込むっていう離れ業をしている作品なんだけど、その分だけシナリオがかなり無理をきたいしてるのはぼくも思うところ。だけどそれは展開がはやいからというだけの話であってツボは押さえてるし意外な展開も健在。しかし今回は伏線回だから(って言い方はあまり好きじゃないが)シナリオ自体はそれほど評価できるものではなかった。
『しろくまカフェ』8話
あのBorn to be wildみたいな曲はグリズリーさんのテーマ曲なのか。
『坂道のアポロン』7話
一気に加速した回だった。もっとロックバンドの話ひっぱるのかと思ったけどそんなことなかったですね。
関係がいい感じにどろどろしてきた。これからラストにむけてのっぴきならなくなってくると思うと楽しい。
『あっちこっち』8話
楽しかったけど、なんか時折少女趣味すぎるところが鼻につくんだよなぁ。
こういうのも楽しめるタチではいるつもりだけど、実はむいてないのかもしれない。
『さんかれあ』8話
ああ、結局こういう展開になるのね。
『戦国コレクション』8話
今回はいつにもましてラリってましたね。不思議の国のアリスをおむすびころりん風にやってるのかなーとか思ったけどラストはかなり意味不明で楽しかったです。しかしなにより信長ちゃんの出番がたくさんあったので超嬉しかったです。やっぱ可愛いね。
TSUTAYAが旧作100円だし、元ネタになってる映画一本ずつ順に見てみようかな。見終わったらもういちど放送分を見るという遊びをしたらアセンションできそう。
『つり球』7話
もう少しいじればめちゃくちゃ面白くなりそうなアニメなんだけどなぁ。
『たぶらかし』8話
予告を見て、結婚に関する話かと思ったらそうでもなかった。あんだけどろどろぐちゃぐちゃのひでー展開させといて、きちんと綺麗に畳むの上手いよなーと毎度ながら。ただ今回は人間ドラマが濃厚だっただけで、マキの活躍がいまいちであんま面白くはなかった、かな。(スタッフもそこ理解してるのか、ラストがああいう言い方になってもいたし)
マキの、女優目指してたとは思えないほど凡庸な演技がクセになる。