みたもの

宇宙空母ブルーノア
 宇宙戦艦ヤマトのあと番組として放送されたスペースオペラ……のはずが、前半は宇宙に出ず海洋ロマン色が強かったためか、2クールで打ち切り。宇宙に出たのは最後三話だけとなってしまった不遇の作品。だけど隠れた名作なんですよコレが。
 ブルーノアが反重力エンジンを手に入れるためにバミューダに向かう部分が物語の大半を占めるんですが、こちらの硬派な物語展開や、ヤマトと違い近代兵器を参考にした作戦展開(ヤマトの場合は二次大戦の兵器をモチーフにしたものが主力だった)などが大きな魅力。
 宇宙に出るまでの部分もかなり面白いんですが、このアニメを語るべき点というのは、ラスト三話に凝縮されていると思うんですよ。というのも、打ち切りが決まって急速に軌道修正をはかったためだと思うんですが、物語の加速度がとても凄い。敵にあたるゴドム人口惑星の内部分裂による瓦解という側面が強いんですがそのあたりの人間ドラマにまつわる密度がものすごい。
 敵側の事情ばかりがクローズアップされている印象で、娯楽アニメとしてはラスト三話はご都合主義展開と言わざるを得ず評価に値するものではないですが、事情を知った上でみると物語のまとめかたの秀逸さには目を見張るもの。
 パラレルワールドに行けるなら、きちんと最後まで放送された世界に行ってみたいってもんです。


宇宙大帝ゴッドシグマ
 ダルタニアスのあと番組だったロボットアニメ。スパロボファンには可愛いキラケンでおなじみですな。
 これ子供がついてこれんのか? って感じのSF設定に風見博士の裏切りという当時としてはかなり野心的な作りで、今見てもずいぶん見ごたえがありました。今までみたロボットアニメの中でかなり上位に来るかも。
 風見博士がクズクズ言われるのは確かに心理描写をおざなりにしすぎた感があるんだけど、しっかり最初から見ると博士は息子の死を経て、科学のためなら人命をないがしろにする人間だというのがよくわかるようになっている。まあ、クズ野郎であることにはかわりないんですが。
 にしても、エンディングテーマ「レッド・ブルー・イエロー」の歌詞「みんな仲間だ〜」という部分で表示される絵に空を見上げる風見博士の横顔が映ってるのを見るのは、なかなか辛いものがあった。


勇者ライディーン
 スパロボ常連なのでみなさん多分ご存知ですね。富野由悠季監督作品だったのが、長浜監督に受け継がれた経緯なんかはウィキペディアを見てもらえれば話がはやい。
 自分はスパロボで半端に知識を仕入れていた身で見たんですが、やはり前半部プリンスシャーキンとのせめぎあいには心がときめきましたね。突然洸の学校に転校してくるとかよくわかんないムーブを見せることもありましたが、魅力ある適役は今後の長浜シリーズにも受け継がれてく。
 しかしやはり後半も、見逃せない。毎回出だしで巨烈兄弟がそれぞれの巨烈獣を戦わせ、勝った方がライディーンに挑むことができる、という展開も新鮮で面白ければ、終盤になるとその二体を合体させ合体巨烈獣として繰り出すというのも、敵が強力になっていく演出としてうまく機能している(合体できるなら最初からさせてろというツッコミは野暮天でしょうな)
 シャーキンの死後はレイが退場して洸の母親絡みのエピソードも増え、大きな物語の動きとしては後半の方が密度が高い。敵も、最終回巨烈兄弟のデスマスクを両手に宿した巨烈獣なんかも迫力がありました。(どうして顔を貼り付けたのかは、よくわからない)
 バラオを倒したあと、エピローグがろくになく夕日を見上げて「復興がんばるぞ!」ってなアレだったのは、まあ当時のスポコンアニメとかの流れなのかなぁ、という具合でしたが。
 見れて良かった。スパロボで育った子供はやっぱこのへんのアニメ楽しめなかったら嘘ですわ。


新造人間キャシャーン
 まだ途中ですが、かなり面白いです。エピソードがいちいち印象に残るんですよね。アンドロ軍団との死闘というよりは、アンドロ軍団に蹂躙される人間の間に繰り広げられるドラマのほうが主体となっている印象。
 無抵抗都市の話なんかは無防備マンとかを知ってしまってから見ると別な感興がありはするものの、結局アンドロ軍団に占領され、自身も衝動的に暴力に頼らざるを得なくなってしまった市長が、それでも死の瞬間まで崇高な非暴力の理念を捨てなかった、というところは結構語り草にするべきじゃないのかな。(まあ市長が銃持ち出したところは多めに見るといて)
 キャシャーンの母親にしてブライキンボスのペットとして潜入するスパイ、スワニーの話なども物語に厚みを加えて非情に見ごたえある作品。
 ただ、これは、もういろんなところで言われまくってると思うんだけど、キャシャーンにせめて人間形態を、用意しといてあげてつかぁさい……


亜空大作戦スラングル
 めちゃくちゃ面白いんよ〜(´〜`)
 作画というか演出にほんのり、監督さんはアニメーション不得手なのかなー、ってところがあるんだけれども、まあ気にならないレベルだし脚本が本当に完成されているので気にならずに見れる。作画も崩壊とまではいかないもののもにょるところはあるんだけどね、俺別に作画厨じゃないし。
 今ちょうど半分終わったところで、ゴリラんベースが破壊された部分まで見たんですが、ゴリラのメンバーみんなかっこよすぎてホント濡れる。チャンスなんか髪型がおかっぱなのになんでかめちゃくちゃ渋みがあるし、マジシャンやベビーフェイスも美形とは程遠いルックスながら無骨さとひょうきんさで魅力的なキャラに仕上げられている。特にマジシャンが有能すぎて、彼のおかげで物語が成立してるよね、って部分はたくさんあるものの、ゴリラ全員が優秀だし、敵もその裏をかいてきたりするので、まあ、要するに面白いんすわ。
 それにしてもそんだけみんなカッチョイイのに、スーパースターは死んじゃったし、セクシーも退場。補充要員が来るみたいなんですが、これからも目が離せんですな。
 はやいトコ続き見よ。

以下は今期アニメ。

げんしけん二代目
 センスオブジェンダーをあげたい……俺は男性なので、女性オタクが集まったらどうなるのかというのは想像するしかないんですが、ああこういう感じかー、案外男オタと変わんないけどやっぱ突き抜けるベクトルちげーなーって思わせてもらっただけでもう僕は虜。
 男性主体だったげんしけんが女性主体のサークルに変化するにあたり、ハトくんの存在はかなり有効に機能してますね。主人公的なポジションに据えられるのもうなずけるし、ああいう強烈なキャラ付けがされてるからこそ、物語も機能しやすいんだろうなーなどと与太を飛ばしたくもなる。


『神姫絶唱シンフォギアG
 最高。


『ジャイロゼッター』
 これハードSFっぽい設定が見え隠れしてるんだけど、どうなるんすかねー。
 ギャグ回の出来がものすごくいいのでそれだけでも見る動機として十分なわけなんですが、にしてもやっぱ大きな物語に魅力的なミステリが仕込んであると、毎回見よう、という気にさせてくれるのでよい。


アイカツ!
 ホント丁寧な作りだなー、というのが一番の印象。キャラもみんな可愛いですしね。俺のお気に入りは蘭ちゃん。
 清掃員やジョニーさん、シオニストさんにも焦点あたったんだから、寿司屋にももうちょっと活躍あるんですかね。まだあの子のキャラがつかみ兼ねてるんですよね。


サーバント×サービス
 長谷部のキャラだけでかろうじて見れてる感じ。


とある科学の超電磁砲S
 なーんか禁書のころからそうなんだけど、まあ俺の好みではないなー感が。


宇宙兄弟
 展開の遅さを抜きにすればなにも言うべきことはないです。ちょー面白い。
 マンガで続きを追いかけるか迷うけど、どうせマンガだって完結してるわけでもないので我慢してアニメで見てます。完結したら追いかけるかも。
 主題歌も90年代くらいに活躍したJ-ROCKの人ら連れてきてる感じでいいですね。俺全然そのへん通ってないんだけど。