見たもの
『夢枕獏 とわいらいと劇場』
オムニバス形式の連作集。これ、概要よく知らないんだけど夢枕の初期作が原作になってるのかな。話自体はまとまってるんだけど完璧な出来と言っていいものではなかった、けれど、どれも気味が悪くておもしろかった。世にも奇妙な物語とか好きな人は楽しめると思う。
・夢蜉蝣
女はみんな魔物なんやな。この設定なー、凝縮されているんだけどちょっと食い足りない感じ。もっと長い話で見たかった。
・四畳半漂流記
バトルシーンというか、まあ最後のほうの幻想描写だ。それが凄まじい。
・深山幻想譚
オチが斜め上だった。鮮やかとは言い難いが、予想を覆されるという意味では最も面白かった。
・骨董屋
最後を飾るにふさわしい、ジツに後味の悪い幻想的な話。グロくてナンセンスなオチは時代を感じるものの、そこまでやるかという意外性に満ちていた。
『夢幻紳士』
終盤、ちょいちょいつながりがよくわからないところはあったものの概ね楽しめました。
やはり洋館に住まう少年探偵ってアイデアはたまらんですな。アルカードとの取り合わせもばっちり。
『ヴァンパイアハンター』
全四話。このアニメの魅力はやっぱり格闘ゲームを忠実に再現しながらそれ以上のものをサジェストしてくる戦闘シーンでしょう。どのキャラもかっこよくて、しかもちゃんと見せ場を設定してもらえている。特にモリガンが美しかったので俺は満足ですね。
物語の中心はドノヴァンなんですが、彼にまつわるエピソードも見ごたえがあった。
『JUNK BOY』
いやーくだらない(褒めてる)
草尾毅のデビュー作だそうで。
しかし終盤、雑誌編集者の設定はなんだったのかという感じだったな。そこんとこ序盤はすごくよくてのめり込んで見てたんだけど、そこだけちょっと残念。
『DEAD HEAT』
人型二輪車によるレースもの。ライドバックの元ネタなのかな、ギミックが非常によく似ていました。
面白かったね。キャラはあまり好きにはなれなかったけれど、ゴーは格好良かった。居場所を追われた技師が再起のための最後のチャンスに漕ぎ出すって設定はかなり燃えるものがある。
『トゥインクルノーラ ロックミー』
作画が大変なことになってましたね……話も前作のほうが面白かった。(ってか『ノーラ』とのつながり把握してないんですが、設定だいぶ変わってたけどひょっとして別作品?)
矮人のダンスのときの表情が面白かったです。
『巴がゆく!』
うーん、原作を尺の中に無理に詰め込んだ、って感じがして、そんなに入り込めなかった。ちょいちょい「おっ」と思うところはもちろんあったわけだけれども、ね。これも原作読まなきゃリストに入れることとする。
この曲すき。
『トゥインクルハート 銀河系まで届かない』
うーんまあ。なんか最近こういう作品いっぱい見た気がする。美少女+スペオペでコメディ路線ってのが流行してたのだろうが、なんというかまったく目新しさもなく。つぶれたアンパンみたいな女性キャラがなぁ。
『サーキットエンジェル』
あんましピンとこなかったものの、前に見た『爆走サーキット・ロマン TWIN』と比べるとこっちのが面白かったな。主人公(♀)の筋トレシーンにフェティッシュを感じた。
『ガルフォース 新世紀編』
うーん、最後がなぁ。しかし、これで宇宙章から見てきたキャラたちとお別れと思うと寂しいものがある、が、シリーズ総体で考えると蛇足感が否めない。下記のザ・レヴォリューションで一応映像作品は全部見たことになるんだけど、レア・ガルフォースから地球章の流れが一番好きだったなぁ。
『ガルフォース・ザ・レヴォリューション』
ガルフォースシリーズなんですが、キャラクタや一部設定を踏襲しているだけでほんと別物。キャラデザが違う時点で、それまでのガルフォースのつもりでは見れませんわな。まあまあ面白かったですが、ルフィのキャラデザもうちっとどうにかならんかったかね。
キャティのビリビリとかファンサービスが盛り込んであって良かった。新世紀編と比べると格段に面白かったんですが、これの営業的失敗がもとで倒産したことを考えると、リメイク商法の限界か。(あと二、三年くらいはやく、それもテレビシリーズでやってたら人気でたような気がしなくもないけど)
90年代らしいだ。そしてキングレコードっぽい。俺の魂の回帰点ですね。
『風を抜け!』
うわーなんだこれおもしれー、と思ったら脚本が會川昇氏。たまらん。
ライバル同士の友情と確執。レース中のジェフの男前な態度。今まで見たレースものの中で一番面白かったです。
『3X3EYES』
OVAシリーズ。第一部と第二部それぞれ三話ずつの全六話。原作既読なんですが細かいとこ全然覚えてなかったんでおさらい感。うん、面白かったですね。原作は三部あたりからダレはじめるんで、映像化されてるのがここまでで本当に良かったと思った。(最終章だけは映像で見てみたい気もするが)
『宇宙皇子』
地上編。FFSと同時上映された劇場版のほうですね。序盤の展開がちょっと早めというか、ついていくのに苦労した部分はあったにせよ、見る前に聴いていた評判よりはずっと面白かったです。作画がどうにかならなかったのかよ、というの以外は。
いやー悪くはないんだけど、OVA版見ちゃってからだとどうも。九字も、OVAではちゃんと印結んでたのにこっちのほうは簡略化されてたし……
『超光速グランドール』
ディトネイターオーガンみたいな話だと思った。
なんかなぁ。バトルシーンはよかったけど。
『楽勝!ハイパードール』
飯塚雅弓とゆかながヒロインという時点で世代的にはかなりグっとくるものがある。ダーティ・ペアコンセプトの作品もこれまで結構見てきたつもりだけど、ヒロインが性格悪いとやはり見ごたえがある。なかなか面白かったですね。平凡な男が宇宙人絡みの事件に巻き込まれ、っていう展開はうる星とかの影響もあるのかなぁ。
エンディング。この寒々しさがキッチュでたまらない。
『エクスプローラーウーマン・レイ』
世界観がかなり好きだったけれど、今見てもそれほど新鮮な感じはしなかったですな。でも作劇がしっかりしていたので面白かったです。
にゃる子WのCMアイキャッチでネタにされてましたね。
『暗黒神伝承 武神』
和風ウルトラマンの名を欲しいままにした怪作。どちらかというと伝奇要素のほうが強く、そこに変身巨大ヒーローの要素をブチ込んだ感じで、見てる感覚としては当時のOVA感が強くて少し物足りなかったですね。もっと特撮っぽい方面に絵を振り切って欲しかった。
とはいえ武神の登場シーンなんかはウルトラマンパロになっていて、そういう部分からはスタッフの特撮愛が伝わってきて良かったし、物語自体も伝奇ものとして完成されていると思いました。テレビシリーズとかになってたら多分ハマってたんだろうな、と思うと残念。武神もカッコよかったしね。
『毎日が日曜日』
『3X3EYES』の作者高田裕三の作品。猫娘やブルーシード以外にもアニメ化してたんですな。
ちょいエロラブコメディといった具合で、だいぶ面白かったですね。キャラがみんな魅力的なんだわ。特に所長の孫が好きですね。ああいうクセの強い女の子は昔は嫌いだったんだけど、最近見てて楽しい気分になれるようになった。トシか。
『真魔神伝』
かなり良かった。いや、俺がムキムキマッチョの主人公が好きってだけの話なんだけどネ。
EDテーマ、杉本誘里が歌ってるのかーと思ってチェックしてみたら、作編曲がB'zの松本。通りでかっこいいんだが、いかんせん音が古い。これ、当時としてもかなりオールディな音なんじゃないか。
『IZUMO』
日本神話ベースの冒険もの。なかなかよくできていたと思いますが、それほど好きな作品じゃないかな。
『POWER DoLLS オムニ戦記2540』
ゲーム原作のOVA。設定がすごく良かったのでゲームもやってみたくなりました。
『POWER DoLLS プロジェクトα』
上の続編、にあたるのかな。前作のが面白かったです。
『魔法少女プリティサミー』
OVAの方。ガキの頃テレビシリーズは見てましたが、こうしてみると小麦ちゃんがかなり影響受けてるんだなーっていう具合。
内容は良くも悪くも同人ノリで、だいぶイカれた作風に仕上がっていて面白かったです。
三話で神谷浩史が結構重要な役で出ててびっくりしたんですが、これデビューしてすぐくらいじゃないかな。今とそんな声が変わらないのと、当時から上手かったので、すごい人だと思った。(俺が初めて知ったのはKANONの久瀬役)
『KEY THE METAL IDOL』
最近、アイドルアニメが流行っているし、またBABY METALなるMETAL IDOLを標榜するアーティストが人気を博している。というわけでSFアイドルアニメであるところのこれをば。
いやー展開がいちいちかっこよくて面白かったです。
『聖ミカエラ学園漂流記』
なんというか凄まじいアニメだった。意味がわかるシーンが一瞬たりともない。褒め言葉です。
原作が電撃文庫から刊行されているというが、少し躊躇する。面白かったけどね。
『いけないマコちゃん 後編』
くりいむレモン。なんてよくまとまったファンタジーなんだw それこそ夢枕獏あたりでありそうな。いや、ないかな。うんわからん。
性の開放と抑圧がそれぞれ人格化して、て設定にはさすがに時代を感じるものの、わざわざ前後編にするだけあって山場もちゃんと設定されていて心憎い。やはりただのファックでなくてこう、情緒や心理的な部分にクローズが当たって、見終わったあとにすとんと腑に落ちてくるポルノこそが、エロゲー全盛期に性の目覚めを経た俺の回帰点なのだよ。
なんというかくりいむレモンシリーズ全体に言えることだけど、登場人物の心理がすごい追いやすいので、その点はかなり感心した。というか、そういう作りにしないとやっぱエロって感情移入できないよね、という再確認的な気づき。
『なりすスクランブル』
くりいむレモンシリーズ。一言で言って、ただのコメディですね。濡れ場いらないんじゃないかってくらいギャグがバカバカしくて面白かったです。
『媚・妹・BABY』
くりいむレモンシリーズ。オチというか、ラスト親が入ってくるシーンのぶつ切り感。この頃のくりいむレモンはあまり作劇には頓着していない印象。作画が気合入ってて、濡れ場なんかほんとこれでもかってくらい丁寧に書かれてるんだから、用途を考えれば文句を言うほどのことでもないが、物語としてはこれから面白くなりそう、というところで終わってしまう感がある。一応続編もあるしこれはまあお門違いな批判ではあろうが、一つの作品として完結しているのだから、しっかり話を終わらせて欲しかったという俺個人の好みの話です。
『亜美・アゲイン』
上の続編。三部作の中でこれが一番面白かったかな。
『亜美Ⅲ』
あまり、終わった気がしない終わり方。とはいえ一連の流れでみるとまとまりはできている、のかな。
『エスカレーション 今夜はハードコア』
こちらもくりいむレモン。やはり濡れ場がきてそこでハイ終わり、というのがかゆいところ。すごい雰囲気が良かったからなあ、もうちょっとあとの話も書いて欲しかったが。
濡れ場が全編レズファックだけだったのを考えるとやっぱ百合って、言葉そのものはなくとも当時からある程度のニーズはあったんですな。
『エスカレーション2 禁断のソナタ』
タイトルの通りエスカレーションの続編。あんまキャラが好きになれなかった。
『ハプニングサマー』
濡れ場があっさりしてたけど、くりいむレモンの中ではかなり好みなほうでしたね。恋をきっかけにあかぬける女の子は見てて癒されるし、ちゃんと話が終わっているところが良い。これは是非続編が見たいけれど、出てないのよな。
『黒猫館』
くりいむレモン。これも話が面白かったですね。導入や設定がちょっと『神樹の館』っぽいなと思った。いや、相違点はもちろんだいぶんあるんだけど。
実は毒性のある媚薬をもられていたっていう展開とか最高じゃないですか。脱出したはいいものの館がその日のうちに火事で焼け落ちたとかね。あの不条理っぽいラストはほんと印象に残る。
続編があるらしいのでそちらも近いうちに見たい。